電子メールについて
以下電子メールのことをメールと呼ぶ。
メールのすべてのデータはテキストデータとして送信する。
今まではプレーンテキストのみであったが、MIMEによりメール内容の文字修飾やファイルの添付などが可能。
以下の図ではメールの配送についてまとめた。 ※アイコンはさくらネットワーク株式会社様より。
実際にメールサーバーを構築する場合は、図のように送信メールサーバー(SMTPサーバー)と受信メールサーバー(POP/IMAPサーバー)の構築が必要になる。
ここでプロトコルやサーバについて少し。以下3つは応用層のプロトコルである。
SMTP
Simple Mail Transfer Protocolすなわち簡易メール転送プロトコル。
通常ポート番号は25, 587であり、SSL/TLSを用いると追加で465の場合もある。
DNSのMXレコードを用いて送信先サーバを特定する。
図にもあったようにメールサーバ間の転送だけでなくメーラからの送信にも用いられる。
サーバとクライアントの役割が明確に分類されている。
以下はRFC5321より
対話型でコマンドやその応答、メールがやりとりできる。
受信側でもSMTPを用いてもよいが、受信側でメッセージをキューイングする機能が限られているため以下の2つのプロトコルと組み合わせて使用する。
POP3
Post Office Protocolすなわちメール取得プロトコル。
通常ポート番号は110でありSSL/TSLを用いると追加で995の場合もある
SMTPと同様対話型でコマンドやその応答、メールの取得や消去ができる。
POP3は通常ユーザ側にメールなどをダウンロードし、メールサーバには残さないため、個人利用で用いられる際に使われている。
IMAP
Internet Message Access Protocolすなわちメール操作プロトコル。
通常ポート番号は143でありSSL/TSLを用いると追加で993の場合もある
SMTPと同様対話型でコマンドやその応答、メールの取得や消去ができる。
POP3とは違い、メールをメールサーバに保存したまま管理することにより複数のコンピュータで管理することができる。
参考文献
https://centossrv.com/postfix.shtml
https://www.amazon.co.jp/dp/4274219895/ref=cm_sw_r_tw_dp_8Z9VMZGZXYGZP3TYBCFR
https://tex2e.github.io/rfc-translater/html/rfc5321.html